中高の校内研修をどうする 教育的専門性を支える視点を明確に

教育新聞論説委員 工藤 文三

■開放制の教育養成

第二次世界大戦後の教員養成は、大学で行うと同時に教職課程における必要単位の修得によって免許状を取得できる開放制をとってきた。これらによって、例えば社会科の教員には、教育学を学んだ教員もいれば経済学を学んだ教員、社会学を学んだ教員も社会科を担当できるようになった。

経済学部では経済学としての所要単位の修得によって経済学士の学位が与えられ、その上で社会科の教員免許状に必要な科目を履修・修得する。経済学としての素養は、社会科の公民領域の一部に役立つが、その他の政治学習や地理、歴史などについての内容的知識や指導法については、教員に採用された後に学習していくことになる。

■教科の専門性と教育的専門性

中・高校では、小学校と異なり各教科ごとに免許状が付与され、前述のような形で教員養成が行われるため、教科の専門性の意識が強い。……