10連休の指導と対応 家庭・地域と連携し健康・安全に配慮

教育新聞論説委員 寺崎千秋

4月27日から5月6日の10日間が連休となる。

「天皇の即位の日及び即位礼正殿の儀の行われる日を休日とする法律」などにより即位の日である5月1日が休日となった。この日は国民こぞって祝意を表する祝日となるため、4月30日と5月2日も休日となり初めての10連休となる。

各学校では休日が増えたので授業時数の確保に目が向いているが、これまでのゴールデンウィークとは違う10連休であることを認識して指導と対応を考えておく必要がある。

■祝日、改元の意義の事前指導

歴史的な祝日となる即位の礼に関する国や教育委員会の通知等を受けて、学校として祝意をどのように表するかの共通理解を図り、朝会講話や学級指導などでの指導を計画しておく。一世一元の元号制の意義、これまでの元号「平成」の趣旨、新たな元号とその趣旨やこれに込めた願いを理解できるようにする。

昭和の日、憲法記念日、子供の日についても、祝日法に示された意義をもとに子供たちに再認識させたい。これらの指導を通してわが国の歴史と伝統・文化を考える機会となるようにしたいものである。

■豊かな体験の機会

春、夏、冬の長期休業日は、学校での事前指導を意図的・計画的・組織的に行っている。家庭・地域・学校が一体となって休業中の子供たちを見守る体制が整っている。

ゴールデンウィークでは事前指導を行うとともに合間での登校日に子供の状況を把握できる。しかし、今回の10連休は丸々休業でありこれまでに例がない。初夏の気候のよいときである。学校から10連休をよき体験の機会として生かすよう声かけしたい。

即位の日をはじめとする祝日に多様な催しが計画されていよう。新たな催しやイベント等が地域などで計画されるであろう。ぜひ、自然体験や社会体験の機会を生かし家族が触れ合えるよう声かけしてみよう。

■学びのつながり

新学年・学級の生活がスタートし、ここからエンジン全開という矢先の10連休。スタートの積み上げがここで途切れたり薄くなってしまったりすることが心配だ。

特に、新1年生は、スタートカリキュラムにより学校が安心できて楽しいところであることを実感したところで休みに入る。エンストを起こさなければよう注意したい。

ゴールデンウィーク後でさえ登校渋りが見られる。全校の生徒指導や学級での適応指導などで、10日間の休みの意義を理解できるようにし、その過ごし方についての指導が必要である。10連休後の学校生活がどのようになるか、間近に控えている遠足や運動会の学校行事などから、楽しさを感じる見通しをもてるようにしたい。

■健康・安全への配慮

10日間の休みにより年度始めの緊張感が解け、気のゆるみが生じるだろう。まずは交通事故に気を付けたい。

今年は、全国交通安全運動が連休後となっている。連休中は多くの企業も休みとなり、交通量が少なくなるだけに不注意運転が心配である。子供たちによく注意するよう事前指導を徹底したい。

不審者への注意も必要だ。朝夕の人通りが少なくなり、普段の地域の人々の見守りも手薄になるだろう。日頃以上に一人歩きや夕方夜間の出歩きなどを避け、大人と一緒に行動するように指導しておきたい。また、「早寝・早起き・朝ごはん」を守って健康な生活を送るようこれまでの指導をもとに再確認しておきたい。

10連休の生活は本来、家庭に任せることではあるが、以上の点から学校が指導することを年度始めの保護者会や学校通信で伝えよう。家庭・地域においても配慮し学校と協力・連携するよう依頼しておく。

子供たちが楽しく健康で安全な10連休を過ごせば、それが連休後の楽しい充実した学校生活につながることは間違いない。