採用倍率低下 本当に問題か?


教育新聞特任解説委員 妹尾 昌俊





3倍を切ると危険水域?

小学校の採用試験倍率の低下について、危惧する報道や有識者のコメントが多い。

例えば、毎日新聞は「3倍を切ると質の維持が難しくなると言われ、『危険水域』に近づいている。団塊世代の教員の大量退職に伴う採用が増えている一方、学校の多忙などで志望者が減っていることが背景にあるとみられる」と述べている(2019年5月10日)。

同日、内田樹教授(神戸女学院大学)は文科省が管理強化の上、学校に負担を増やしたと批判し「こんなことをずっと続けていたら、いずれ教師になりたがる若者がいなくなり、学校に行きたがる子どもがいなくなり、学校が知的活動の場ではなくなるのではないか?」と書いている(自身のブログとBLOGOS)。……

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