教育新聞論説委員 工藤 文三
教科書を用いた授業のスタート
2018年度から、教科としての道徳がスタートし、教科書を用いた授業が実施されている。主たる教材としての教科書の使用によって、教科書を基礎とした指導計画が作成されることとなった。
年間指導計画の作成に当たっては、他の教科などと同様、授業時数との関連で指導事項の配列編成を行い、授業を構成・展開する。この点は全国的な共通性を確保する意味で、15年の一部改訂以前に指摘された、学校や地域間の指導格差を解消するものになりつつあるといえる。
共通性の確保は、地域や各学校、教員の創意工夫を阻害することになるといった批判もあるかもしれないが、さまざまな創意工夫の余地が否定されているわけではない。……
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