8050問題と不登校 「失敗すればするほど幸運は来る」


教育新聞論説委員 細谷 美明



少々旧聞に属するが、6月に農林水産省元事務次官の男が44歳の長男を自宅で殺害する事件が発生した。長男が長く引きこもり状態だったため、この事件とは別に「8050(ハチマルゴーマル)問題」が注目されるようになった。

「8050問題」とは、子供が若いときに引きこもりとなり、その長期化によって将来、親の介護や家族全体の生活困窮などの新たな問題が発生することであり、親が80代、子が50代になったときに問題が深刻化するためそう呼ばれている。

今年3月に厚生労働省が発表した40~64歳までの「引きこもり中高年」の数は61万3000人となり、国も対策に乗り出す姿勢を示している。……

この記事は購読会員限定です。購読を申し込むと、続きをお読みいただけます。