アフターデジタルの社会 探究学習の重要性

教育新聞特任解説委員 小宮山 利恵子
来春、東京・有明に開業予定の世界最大規模の屋内型ミニチュア施設「SMALL WORLDS」。日本を代表するクリエイターやエンジニアたちが紡ぐ精巧な技術と最先端のテクノロジーが融合した総面積8000平方メートルの動くミニチュア世界で、開業に向けて着々と準備が進んでいる。私はその施設をどのように教育で活用できるか企画監修する役割を担っている。これからますます重要となる探究学習の場として最適だと考えているが、今回は「アフターデジタル」の社会における探究学習の重要性について考えていきたい。
アフターデジタルの世界

ベストセラーになっている本がある。藤井保文氏と尾原和啓氏の共著『アフターデジタル』だ。それによれば、今の社会ではリアルが大部分を占め、その一部にデジタルが使われているが、アフターデジタルの世界ではデジタルが全てを覆い尽くし、その一部にリアルなものが存在する形になるという。日常ほぼ全てのシーンでテクノロジーが入り、個々人の活動はデータ化されていく。それが蓄積されていくことでビジネスの様態も変わるという話だ。

これまでは製品やサービスそのものの価値だけが消費者に評価されていたが、消費者とリアルでの接点をどれだけ持てるかという点が非常に大きくなるという。……

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