バランスのとれた学習指導を 教育の基調を踏まえた取り組みで

教育新聞論説委員 工藤 文三
4月の新年度から新教育課程が、小学校をはじめとして順次実施に移される。資質・能力の重視、主体的・対話的で深い学び、カリキュラム・マネジメント、各教科等の見方・考え方を働かせた学習等が、実践課題となる。ただ、これらの改訂のポイントにかかわらず、教育の基調は、児童生徒の実態や特性を踏まえた学習指導の工夫にある。学習指導要領の改訂は、これらの教育の基調をベースにしながら、時代の要請に応えようとしたものといえる。
暗記、繰り返し学習も重要である
単なる記憶の再生を求めるような学習よりも、思考を深めさせる課題探究型の学習の方が、より優れた学習であるといった通念に陥ることが多い。ただ、児童生徒の姿を見ると、単語や事項を覚えたり、漢字を繰り返し書いたりといった学習に打ち込んでいる姿に接することが多いのも事実である。また、板書に書かれた事項をノートに丁寧に写し、学習を整理する作業によって、学びの実感を得る児童生徒も多い。

主体的・対話的で深い学び一辺倒になるのではなく、これまでの教育指導の経験を生かし、児童生徒の学習意欲や没頭する姿につながるような学習指導を工夫することが必要と考える。……

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