注目される個別入試 大学の努力が問われる(鈴木寛)

東大・慶大教授 鈴木 寛

終わりの始まり
 2020年の年明け早々、文科大臣の下で大学入試改革を仕切り直す「大学入試のあり方に関する検討会議」がスタートする。

 大学入学共通テストでの英語民間試験の活用延期と記述式問題の見送りを巡る騒動では、文科省、大学入試センター、大学入学共通テスト、それら自体のクレディビリティー(信頼性)が一挙に失墜した。これは中央集権的に責任をギャランティー(保証)する時代が、教育分野においても、いよいよ終わることを示唆している。1979年の共通一次テスト導入から続いてきた中央集権的な大学入試システムの「終わりの始まり」がやってきた。

形式的平等主義の限界

 思い起こすのは、25年前に当時の通産省電子政策課総括課長補佐としてインターネットバンキングを導入した経験だ。……

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