入試改革 ゴールは社会への人材トランジッション(中原淳)

立教大学教授 中原 淳
2019年に続き大学入試の試験方法を巡る議論がかまびすしい。1月15日には、大学入学共通テストの英語民間試験の活用や記述式問題の見直しなどについて、再び議論する検討会議がスタートした。今回は、大学入試の在り方を教育の出口、つまり大学卒業時点から逆算して考察してみたい。
大学入学は教育のゴールではない
日本において、大学入試は長年にわたり小中高等学校の教育内容に大きな影響力を持ち続けてきた。大学入試が変わると、芋づる式に高校の授業が変わる。いくら指導要領改訂でアクティブ・ラーニングが重視されようとも、大学入試が変わらなければ実質的な変化は生み出せない、と多くの教育関係者は主張しつづけてきた。

しかし、いざ、それが変わろうという段になり、あまりにもお粗末な手続きやブラックボックスの中での意志決定過程が露呈する。……

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