(新しい潮流にチャレンジ)21世紀の教育システムを考える

eye-catch_1024-768_takashina-challenge教育創造研究センター所長 髙階玲治
OECDのシュライヒャー教育・スキル局長の『教育のワールドクラス~21世紀の学校システムをつくる』(明石書店、2019)を読んだ。PISAの生みの親と言われ、それ以後、世界の国々の教育状況をつぶさに眺め、教育課題を見いだし、さらに改善策を示唆してきた局長の極めて真摯(しんし)で、説得力のある知見に触れることができた。極めて興味深い意義のある図書である。

実のところ、なぜOECDがPISAを実施するのかについて、私は当初、国際社会において人的交流が世界規模で起きることから、どの国の教育もその国固有の教育実現と同時に国際的に通用する「学力」を獲得する必要があって、そこに国際的な標準的学力を示す作業をPISAが行っているのではないか、と考えたりしていた。

実際は、PISAの影響力は強力で、わが国が「ゆとり教育」から脱却を目指す新たな教育構築への大きな指針になった。……

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