教員採用倍率低下 「魅力アピール」でいいか(渡辺敦司)

教育ジャーナリスト 渡辺 敦司

1月14日付の教育新聞電子版Edubate(読者投票)の「教員採用倍率の低下 有効だと思う施策は?」には1365票と、今年最大の反響があったという。それだけ学校現場の関心も高いということだろう。ところで、この問題は中央教育審議会をはじめ文部科学省の各種会合でもたびたび話題になっている。傍聴していて違和感を覚えるのは、「もっと教職の魅力をアピールした方がいい」という発言がしばしば聞かれることだ。今の教職は、本当に魅力的なものになっているのだろうか。
バブルの頃は…

個人的経験から教育問題を語るのは厳に慎まなければならないし、「昔は良かった」式の話をしたところで何の意味のないことも重々承知している。しかし、あえて両方の禁を犯して論じたい。

筆者が教員養成学部を卒業した1990年はバブル景気真っ盛りで、名前さえ書けば大手証券会社に就職できるとうわさされた。……

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