オンライン授業のパラダイムを考える(松田孝)

合同会社MAZDA Incredible Lab CEO・東京都小金井市立前原小学校前校長 松田 孝

アナログをデジタルに置き換えるだけでいいのか
「オンライン授業って」と尋ねられれば、ICTを活用して学校(先生)がインターネットを介して授業を配信し、それを子供たちが家庭で視聴して学習するイメージがすぐに湧いてくる。新型コロナウイルスへの感染予防のため、多くの学校で臨時休業が続く中、オンライン授業に大きな注目が集まっている。子供たちの「学びを止めない」ために全国各地で始まった創意工夫ある取り組みが、メディアでも数多く紹介されている。

そんな中、過日NHKは「休校で学習支援、先生が課題添削」と題したニュースを配信した。千葉県の中学校で生徒が家庭学習したプリントを先生がこまめに添削し、それを生徒一人一人の家庭へ直接届け、学習を支援する取り組みが映し出されていた。このようなニュースは先生の献身的な美談として心情的には受け入れやすいが、一方でICT環境が整わない故の弊害を指摘するコメントがすぐさまネット上を駆け巡る。

確かにニュース映像のような行為がオンラインで代替えされ、ネットでの授業配信ができれば、休校中の子供たちの「学びの保障」という課題の解決にICT技術とその整備が極めて有効な方途として映る。……

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