9月入学 正直、議論している余裕はない(斎藤剛史)

教育ジャーナリスト 斎藤 剛史




9月入学・新学期制の導入の是非が議論を呼んでいる。本紙の【読者投票】「『9月入学』への変更 賛成?」(電子版4月30日付)では、賛成52%、反対45%という結果で、読者の意見は賛否が分かれている。現在、社会一般の意見も賛否両論が入り乱れているようだ。では教育関係者は、9月入学・新学期制の議論をどう受け止めるべきか。
臨教審の結論 「こんな面倒、やる必要ない」
実は、9月入学が大きな議論を呼んだのは、今回が初めてではない。最初に本格的な議論になったのは、中曽根康弘首相時代に設置された臨時教育審議会が1987(昭和62)年に出した第4次答申の中で、教育の国際化の一環で欧米諸国と同じ「秋季入学」の導入を提言した時だ。

当時の文部省は、答申を受けて秋季入学のメリット・デメリットについて詳細な検討を行った。……

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