しぼんだ9月入学論 次は「5歳就学」再燃か(渡辺敦司)

教育ジャーナリスト 渡辺 敦司



新型コロナウイルスの影響で最長3カ月に及んだ臨時休校の学力保障策として急浮上した、小学校から大学までの9月入学(秋季入学)論。政府・与党を挙げて検討した結果、約1カ月でしぼんでしまった。しかし形の上では今年度や来年度の導入を見送っただけで、「アフターコロナ」時代の教育の課題としては残された。その際、就学年齢の前倒しも射程に入りそうだ。教育再生実行会議の第5次提言(2014年7月)にあった「5歳児の義務教育化」も、ようやく再燃するのだろうか。
就学時期で駆け引きも
9月入学論でネックとなったのが、就学年齢が5カ月間後ろ倒しされることだった。国際標準に合わせるはずが、かえって後退してしまうことになる。何より就学までの空白期間が生まれてしまうことで、家庭や保育への相当な負担が生じてしまう。そのため論点整理の段階では「プレスクール」(ゼロ年生)案も浮上した。

自民党の「秋季入学制度検討ワーキングチーム(WT)」が2日にまとめた提言では、秋季入学の導入方式としてA~E5案を提示。……

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