コロナ禍の学び 平時からのICT活用が大切(中原淳)

立教大学教授 中原 淳

感染対策 インタラクションが生まれない
コロナウイルスは、人と人との接触によって感染を広げるので、対策としては、接触をなるべく減らすしかない。学校という集団生活の中では、それはとても困難なことだ。特に、しゃべってはいけないというのは厳しい。コミュニケーションを取れず、クラスメート同士で仲良くなることや、信頼関係を築くことさえ、難しくなってしまう。

学びの場面でも、対面で濃密なやりとりができないというのは致命的。インタラクション(相互作用)が生まれない。コロナ禍というのは、放っておくと「アクティブ・ラーニング殺し」につながってしまうものだ。感染防止に取り組むことで教室内で会話ができなくなり、どうしてもインタラクションを制約する方向に働いてしまうので、どこかで代わりになるものを確保しなくてはいけない。

バーバル(話し言葉)という自然な行為を取り上げられた状況で、人とのつながり、コミュニケーションを確保しようとすれば、文字を書いて見せ合うサイレント・ダイアログにするなどの方法もありうる。……

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