安倍内閣の教育政策と菅政権 求められる現場感覚(藤川大祐)

千葉大学教育学部教授 藤川 大祐

改革の基調は懐古主義と新自由主義
安倍内閣が退陣し、9月16日、菅内閣が発足した。本紙電子版9月3日付記事「第二次安倍政権の教育政策を振り返る 教育は再生されたのか」でも指摘されているように、第二次安倍政権では、道徳教育の教科化、大学入試改革などの教育政策が次々と実行されてきた。

歴代の首相の中で、安倍氏ほど教育の制度改革に熱心だった首相はいなかった。第一次政権の教育再生会議、第二次政権の教育再生実行会議で次々と新たな教育政策を打ち出し、第一次政権における教育基本法改正をはじめとする重要な改革を矢継ぎ早に行ってきた。

教育を「再生」したいという安倍氏の熱意は強く、自らがリーダーシップをとって必要な改革を進めることで、新しい時代にふさわしい教育体制を構築できるという信念があったことがうかがわれる。……

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