ICT元年 学校現場が考えるべき2つのテーマ(鈴木寛)

東大・慶大教授 鈴木 寛


GIGAスクール構想によって全国の公立小中学校で1人1台端末が整備され、2021年は多くの学校現場にとってICT元年となる。ここで考えておくべきテーマは、大きく分けて2つある。ひとつは、公立と私立や市町村間の格差をどうやって解消し、全体の底上げを図るのか。もうひとつは、トップクラスのベストプラクティスをさらに積み上げていくために何をするのかである。
導入当初の混乱には、寛容な対応が必要

まず、格差の解消と全体の底上げについて考えてみたい。世の中を見渡せば、グッドプラクティスがたくさんあるので、それをちゃんと横展開することが大切だ。例えば、欠席届のオンライン化は、多くの私立学校でとっくに実用化しているから、校務システムを提供している業者にはノウハウが十分に蓄積されている。あとは、学校管理職や教育委員会が「いつからスタートする」と決断するかどうかにかかっていると言っていい。

このときに大切になるのが、ICT支援員。教員になにもかもやれといっても、尻込みする人もいるだろう。……

この記事は購読会員限定です。購読を申し込むと、続きをお読みいただけます。