「未来の先生展2017」 宮田代表理事に聞く

(一社)「Teacher’s Lab.」(宮田純也代表理事)が主体となって行う非営利イベント「未来の先生展2017」(文科省など後援)が8月26、27の両日、東京都江東区の武蔵野大学有明キャンパスで開かれる。21世紀型授業、国際系教育、オルタナティブ教育、ICTなどに関する約150のプログラムが行われ、教育関係者や有識者ら約200人が登壇する。同イベント開催のねらいなどを、宮田代表理事に聞いた。


「未来を形作るという文脈で、多くの教育実践家が集う」と説明する宮田代表理事
「未来を形作るという文脈で、多くの教育実践家が集う」と説明する宮田代表理事
――非常に大規模だが、開催のねらいは。

「未来の先生展」は、有志が集まって一から作っているイベント。特定の組織や団体によって実質的に運営されているわけではない点で、非常にユニークだと思う。しかし、当日の運営はプロの運営会社を入れているので、ご安心を。多くの方のお力添えによって、日本における一大教育イベントが出来上がりつつある。最終的に目指すものは、体験型“未来の教育のショーケース”だ。

いま、社会の急激な変化が叫ばれている。その中で、私たちも変わっていくことを迫られている。そもそも、学ぶことは変わることではないか。変わることはネガティブではなく、ポジティブなものであるはずだ。

同展では、教科教育からスポーツ、芸術、そして、いわゆる学校の枠にとらわれないオルタナティブスクールなど、未来を形作るという文脈で、多くの教育実践家が集う。従来、こうしたイベントをこの規模でやろうという取り組みは存在していなかった。多領域・他分野横断型の学びを実現するために、当日は学校教育から芸術・スポーツに至るまで、国内外から多くの分野・領域の組織や個人が集まる。

参加者がそれぞれ興味・関心に沿ったプログラムに参加し、学んだこと、気づいたことを参加者同士の対話によって深めていく。そのために随時、対話を行うプログラムを実施する。こうすることで、対話によって学びを深め、環境によって主体的・対話的で深い学びを体験するのを目指している。

――全体のテーマは。

「つながる、ひろがる、うまれる」がテーマ。参加者が集い、つながり、知識や世界が広がり、そして新たな知識や活動が生まれる。そんな場を作りたいと願って名付けた。プログラムの講師も、プログラム以外は一参加者として参加する。領域を超え、国境を超え、校種や業種を超えて、未来の教育・学び・先生を描いていく2日間にしたい。

――どういう人たちに参加して欲しいか。

学び、挑戦し続ける教員や、教育に興味のある方々に来ていただきたい。各種プログラムはその道のプロによって行われるので、質は非常に高い。そのようなプログラムが、世界・全国から集まるという、贅沢な2日間でもある。

興味・関心に応じて、楽しく自分のものとして学びを生成し、自分が変わっていく。それは自然発生的な変化だといえる。同展は「こんな考え方があったなんて!」「これは面白い!」「今まで考えていたことがまとまった!」「素晴らしい人に出会った!」など、多くの気付きや出会い、学びに満ち溢れる場になる。

見方や考え方が変わり、自分が変わり、相手が変わり、組織が変わり、みんなが変わる。気付けば、いろいろなことが変わっている。もしかしたら、日本の教育や社会が変わっているかもしれない。

このイベントが、学び、挑戦し続ける教育実践家の役に立ち、日本の教育や社会の未来が絶えず紡がれていく一助になれば幸いだ。参加者とともに、未来の先生展を日本における一大教育イベントに育て上げ、皆さまの取り組みなどに還元して貢献したい。
ぜひ期待して、会場に足を運んでいただきたい。

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26日は午前10時から開始。未来の教育を考える「未来の学びシンポジウム~世界を変える教育・未来をつくる教育~」、パネルディスカッション「こたえのない時代を生きる教育といま求められる教員の資質・能力とは?」、ワークショップ「先生が21世紀型スキルを体験的に学ぶ~2020年、学習指導要領改訂にむけて~」、「反転授業ワールドカフェ~世界の実践者と繋がって語り合う教育の未来~」などが行われる。

27日も午前10時から。平野誠文科省初中局教育課程課教育改革調整官の講演「次期学習指導要領改訂について~社会に開かれた教育課程やカリキュラム・マネジメントに重点を置きながら~」、「インクルーシブ教育が学校を変える!~スマート・インクルージョンという発想~」などが行われる。

入場料(事前予約)は、1日券が大人2千円、大学生・大学院生1千円、高校生以下無料。2日間券が大人3千円、大学生・大学院生1500円、高校生以下無料。当日券は料金が異なる。

詳しいタイムテーブルや入場チケット購入などは、「未来の先生展2017」のサイトへ。