中学校教育70年 振り返りと展望を聞く 直田益明全日中会長インタビュー(前編)

cu20171016本文_中学校教育70年昭和22年にスタートした新制中学校教育は今年、70年を迎えた。10月19日には都内で、記念式典が開かれる。第41代にあたる全日本中学校長会(全日中)現会長の、直田益明東京都世田谷区立芦花中学校長に、70年を迎えての思いなどを聞いた。


――70年を迎えての思いは。

記念式典を考えるにあたり、この70年の歩みを振り返った。私たちの先輩方であるその当時の校長先生たちが、全日中として、その時代、その時代の課題に正面から向かって乗り越えてきたのを改めて感じた。全日中の機関誌『中学校』の初版の巻頭言に、初代校長会長の言葉が載っている。要するに70年前は、新制中学校ができたときで、非常に崇高な思いが込められていた。

戦争が終わり、日本国憲法ができ、そして学校教育法に基づいて新制中学校がスタートしたわけだから、本当に大きな改革だったのだと思う。それを受け、当時の校長先生方が、しっかりとやっていこうという強い思いから全国組織を作った。物資が乏しく、不足している中でも、子供たちにとにかく教育をとご苦労されただろう。

また昭和50年代には、いわゆる校内暴力への対応など、その時代、その時代に一生懸命、子供たちのためにやっていらした先輩方をすごく強く感じた。

この日本において、教育が果たす役割はものすごく大きいと改めて思った。資源が乏しいといわれる日本が、これから先も世界の中で存在感を示していくためには、やはり中学校教育はすごく大事で、それが未来につながる。今われわれがやっている仕事が、本当に大きな、国にとってもすごく大きな意味があることだと、改めて感じた。

――前回の節目の60年から考え、この10年の大きなトピックスは。

非常に大きかった出来事が2つある。1つは、やはり東日本大震災だ。これが非常に大きかった。当時の私はまだ全日中の一会員だったが、当時の会長や部長・理事の皆さんらが尽力し、全日中から被災3県の校長室に1億円ほど義援金を送った。同じ中学校長である仲間が、岩手にも宮城にも福島にもいる。校長会として支えていくというメッセージだったのだと思う。そして支援委員会を立ち上げ、何が支援できるかを検討した。

あれから防災教育など、とても工夫して行っている中学校はたくさんある。そうした動きを全国発信したりなど、そういう取り組みも行ってきている。

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