
■義務教育を『エデュテインメント』に
――沼田さんが考える「学校教育のど真ん中」とはなんですか。
僕には「日本をこうしていきたい!」というような大それた目標はなく、目の前にある枠組み中で工夫しているだけです。まだまだ工夫の余地があります。
「では、どんな工夫をしているのか?」ですが、子供たちが義務教育を「やらされてる感」で受けるのではなく、「楽しい! やりたい!」と思って取り組めるためのサポートです。義務教育という枠組みの中で、何かを覚えなくてはならないのなら、「やらされている」ではなく「面白い!」と思って取り組めたほうが、絶対いいですよね。僕が考える教育のど真ん中は、まさに「義務教育を面白くすること」です。『エデュテインメント』と呼んでもいいかもしれません。
――具体的にどのような『エデュテインメント』を実践されているのでしょう。
例えば、「大喜利」をよくやりますね。国語の教科書で、原っぱにいるスズメ10羽が全員地面に顔を向けている写真があり、「何をしているのでしょうか?」という問い。……
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