「情報」が大学入試に 実現に向けた課題(中)

政府は2024年度から、大学入学共通テストで新学習指導要領の「情報Ⅰ」に対応した入試をCBT方式で実施する方針を示した。文科省ではすでに「大学入学者選抜改革推進委託事業」として、情報の入試問題の研究を始めている。研究を主導する萩原兼一・大阪大学教授に、CBTによる情報の入試問題の可能性について聞いた。

■CBTで思考力を測る

情報を大学入試に入れる動きは、これまで全く議論されてこなかったわけではない。

現在の大学入試改革の基本的な方向性を示した、文科省の「高大接続システム改革会議」の最終報告では「次期学習指導要領における教科『情報』に関する中央教育審議会の検討と連動しながら、適切な出題科目を設定し、情報と情報技術を問題の発見と解決に活用する諸能力を評価する」と明記。これを受けて同省は大学入学者選抜改革推進委託事業として、各大学で学力の3要素を多面的・総合的に評価し、受験生の思考力や主体性を測る入試の研究開発に着手した。

その一つである情報分野で萩原教授らは「情報学的アプローチによる『情報科』大学入学者選抜における評価手法の研究開発」というテーマで研究を手がけている。……

この記事は購読会員限定です。購読を申し込むと、続きをお読みいただけます。