「情報」が大学入試に 実現に向けた課題(下)


高校新学習指導要領の「情報Ⅰ」を、大学入学共通テストで出題する方針が示された。大学入試センターにおいてもすでに、調査研究が重ねられている。同センターは今年7月、CBTを活用した情報科の試験問題開発に向け、情報関連学会や大学、高校教員から具体的な問題素案を募集すると発表した。問題素案を基に、今年中にモデル問題を作成。来年2月に数校で検証を行い、問題作成方針案を策定していく方針だ。50万人以上の受験が想定される共通テストでの情報の出題には、どのような検討課題があるのか。大学入試センターの大久保智哉准教授、大杉住子審議役に今後の動きを聞いた。


■「情報」出題までの経緯

――大学入試センターが問題を外部に求める取り組みは、これまでもあったのか。「情報」の出題についての、これまでの具体的な検討は。

大久保 センター試験については、科目ごとに委嘱された委員が非公開の場で問題作成に当たっている。調査研究段階とはいえ、公開の場で幅広く問題を募集し、検討や修正を加えて試験問題として利用していこうとする試みは初めてだ。

大杉 教科「情報」の出題に関する議論は、2014年の中教審の高大接続答申において、「情報活用能力」の評価が想定されたことに端を発している。それを受けた高大接続システム改革会議の最終報告では、情報と情報技術を問題の発見と解決に活用する力を評価するため、次期学習指導要領における教科「情報」の検討と連動しながら、適切な出題科目を設定することと結論付けていた。また、Computer Based Testing(CBT)の導入も課題として挙げられてきた。

共通テストは20年度にスタートするが、22年度からは新しい科目構成の新学習指導要領に基づく教育課程となる。……

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