稀代の教育長3人が語る2030年の学校(上)

全国的に見ても、先進的で革新的な教育改革を行ってきた東京都杉並区の井出隆安教育長、埼玉県戸田市の戸ヶ﨑勤教育長、長野県飯田市の代田昭久教育長が、「公教育のしがらみを越えた改革」をテーマに語り合った公開鼎談(ていだん)。第1回は、今の教育現場で起きている変化や、その変化にどう対応しようと考えているのか、それぞれの知見を聞いた。全3回。


現場への要請ばかりが高まっている

司会 今、子供たちの学びや教師、学校にさまざまなアップデートや変化が起きていると言われる。具体的にどんな変化を感じているか。

代田 私は今、学校教育の中で「合成の誤謬」が起きていると捉えている。これは経済用語で、ミクロの視点では正しいことでも、それが集まったマクロの世界では、必ずしも結果としては正しい方向にないということを意味する。

例えば、ICTを活用してプログラミング教育を進める。英語教育でグローバル化に対応していく。……

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