稀代の教育長3人が語る2030年の学校(中)



改革を進める上で、公教育のさまざまな制約や壁をどう乗り越えてきたのか――。閉塞(へいそく)感漂う教育界において、時代の先を勢いよく突き進む東京都杉並区の井出隆安教育長、埼玉県戸田市の戸ヶ﨑勤教育長、長野県飯田市の代田昭久教育長が語り合った公開鼎談(ていだん)。第2回は、変化を生み出すための具体的な方策について聞いた。




■「経験と勘と気合」から「客観的な根拠」へ

司会 変化を生み出す際に、公教育ではさまざまな制約や乗り越えなければいけない壁がある。

戸ヶ﨑 これは戸田市だけでなく、教育現場全体に見受けられることと思うが、これまでの教育はエビデンスがないまま個人的な経験や思い、勘、また、時には気合で進めてしまっていたように思う。

もちろん、その全てを否定するわけではない。しかし、今後は「3K」=経験と勘と気合から、「客観的な根拠」=エビデンスを明確にして施策を進めていく方向へ転換しなければいけないと思っている。

例えば、ICTを積極的に活用すれば、また、教材研究をしっかり行えば、それぞれ本当に学力は向上するのか。……

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