ノーベル賞受賞者が見る教育の未来 野依博士に聞く(3)

ノーベル化学賞受賞者である野依良治博士に、日本と教育の未来について聞いたインタビューの最終回。テーマは日本語の大切さ、人工知能(AI)と教育の関係、人類文明の持続と教育の役割などに及んだ。(聞き手・教育新聞編集部長 小木曽浩介)


■日本語の大切さ
――生かすべき特質の中に、日本語も入りますか。

私は最近、理科や科学における日本語の大切さを主張しています。

日本人は江戸後期から科学を学び始めました。長崎の出島などで蘭(らん)学をやり出し、外国語を漢字翻訳して使い、さらにドイツ語、英語、ロシア語などを取り入れながら、独自の科学を紡いできた。

音訳でなく、翻訳した先人は偉い。……