子供を主語にした学びを~木村泰子氏の教育改革(中)


フル・インクルージョン教育、不登校ゼロ、学級崩壊ゼロ、モンスターペアレンツゼロ。これらはすべて木村泰子氏が大阪市立大空小学校(大空小)の初代校長として、教職員や地域の人たちとともに実現してきたことだ。学校の当たり前を問い直し続けてきた大空小の取り組みとは、どのようなものだったのか。大空小で木村氏が教職員と共に行った「どんな学校でもすぐにできる」現場からの教育改革に迫る。
■これまでやってきたことは通用しなくなる

――大空小は2006年の開校以降、どのように「みんながつくる  みんなの学校」になっていったのですか。

紆余(うよ)曲折の末に06年4月、大空小が新設されることになりました。新しくできた学校なので、伝統もなければ、PTAすらない。ゼロベースから学校づくりに取り組めるわけです。こんなに楽しいことはないと思いました。

学校が始まる直前の春休みに、25人前後の教職員に集まってもらいました。どの教職員も、その日が初顔合わせでした。

最初に私が「新しいタイプの学校をつくろう」と呼びかけ、全員でビジョンを考えようと、1枚の紙を渡しました。……

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