アクティブラーニングの新章(中) トランジションの証明


新学習指導要領の完全実施に向け、全国各地の学校がアクティブラーニング(AL)の実践に取り組んでいる。ALがなぜ学校教育に必要なのか。その理由は学校から社会へのトランジションにあった。AL研究の第一人者である溝上慎一・桐蔭学園理事長代理/トランジションセンター所長・教授に聞く第2回。


■高校段階で階層が固定化する

――ALは、2030年の社会に対応するために必要な「協働する力」を育むために、必要なものなのでしょうか。

「学力の3要素」として①基礎的な知識・技能②思考力・判断力・表現力③主体的に学習に取り組む態度――があります。このうち、現在の大学入試で測れるのは①と②の一部で、③は現状の入試では測れません。しかし、仕事をする上では①や②だけでなく、③も求められます。

この写真は私の前任校・京都大学での授業風景です。外国人の学生も交じって3人でワークをするのですが、外国人学生だけで進めて、そこに入れてもらえない日本の学生の姿をこれまで何度も見てきました。

私が日本人学生に何か話すよう促せば、一応は何かしゃべります。……

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