
幾つもの中学・高校の再建に成功し、「学校再建・飛躍のプロ」として知られる、東京都市大学付属中学校・高等学校の長野雅弘校長。公立学校教員から私立学校の校長になるなど、異なる環境の中で先進的な実践や改革に取り組んできた実績を持つ。そんな長野校長に、組織づくりや学校再建の極意を聞いた。
学校再建校長までの足どり
――元々は公立学校の教員でしたよね。
はい。1956年に名古屋市で生まれ、南山大学外国語学部を卒業後、公立高校の教員になりました。
――教員になることは、いつ頃から考えていたのですか。
大学に入るまでは全く考えていませんでした。教職に就こうと考えたのは大学の先生の影響です。当時、その学部は学生の3分の2が女子で、私は何となく身の置き場がなかったのですが、教育学の先生から「おまえは先生に向いている」「使命感を持って続けられる、やりがいがあって面白い仕事だ」という話を聞かされ続けました。そうしているうちに気持ちが傾き、採用試験を受けて教員になったというわけです。
――その後、私立学校に移られたのですね。
はい。……
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