「ネットいじめ」「教委の対応」巡る二つの裁判(2)母子の訴え

いじめの被害生徒とその母親は、学校と市教委の対応が不適切だったとして、市を相手に損害賠償を求め提訴した。併せて、ネット上の掲示板に実名をさらされ、プライバシーを侵害されたとして、投稿者を特定するための情報開示をインターネット接続会社(プロバイダー)3社に求める訴訟を起こした。

学校や市教委の対応とは一体どのようなものだったのか。取材を通じて浮き彫りになった事件の実像に迫る。


■傷ついた母子の訴え

「教育委員会と学校は、もう本当にうそをつくのをやめてほしいです。裁判では絶対うそをつかないで本当のことを言ってください」――。いじめの被害を受けたAくんが、市を相手に起こした訴訟で、裁判長に宛てて書いた手紙の書き出しだ。

Aくんの母親は「息子は何度も傷つけられました。最初は同じサッカー部員からのいじめで、その次は顧問の先生からの体罰で、さらには学校や市教委がうそをつき続けたことで」と話す。

母親が一例として示したのは、文科省が市教委に指導した際の記録。……

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