2030年の公立学校像 松田孝校長の証明(上)

2030年の公立学校は、どのような授業をしているのだろうか――。その姿を体現しようとしている学校がある。全学年でのプログラミング教育など、ICT教育の先進校で知られる東京都小金井市立前原小学校だ。同校の実践をけん引する松田孝校長に、ICT教育の真(しん)の狙いと、日本の公教育の展望を聞いた(全3回)。


ICTで子供自身が学び出す
――前原小の子供たちは、ICTの活用を通じてどのような力が付いているのでしょうか。

今の子供たちが調べ物をするときは、インターネットが普通ですよね。YouTubeにアクセスすれば、数えきれないほどの動画がすぐに見られます。そうした現実があるならば、学校の中でも自由にそれらを活用させた方が、社会に出た後も、情報にアクセスする術を自在にコントロールできるようになる。「危ないから使わせない」という考え方こそ最悪です。

本校では「schoolTakt」という学習支援システムを活用して、児童がお互いの意見を共有してコミュニケーションを取る活動をしています。子供たちの様子を見ると、コメントを書いたり、チャット機能でやり取りしたりと、実に楽しそうです。少しでも炎上しそうになったら、その都度、情報モラルを指導しているので、大きなトラブルは起きていません。

以前からタイピングの指導も重視しています。……