「ネットいじめ」「教委の対応」巡る二つの裁判 (3)判決の行方

いじめの被害生徒と母親は、学校と市教委の対応が不適切だったとして、市に損害賠償を求め提訴した。併せて、ネット上の掲示板に実名をさらされ、プライバシーを侵害されたとして、投稿者を特定するための情報開示をインターネット接続会社(プロバイダー)3社に求める訴訟を起こした。第3回は、これら二つの裁判に焦点を当て、これまでの経過を見ていく。


■「ネットいじめ撲滅への第一歩」

埼玉県川口市立中学校の元生徒Aくんは、2018年6月、ネット上の掲示板に実名をさらされ、プライバシーを侵害されたとして、投稿者を特定するための情報開示をインターネット接続会社(プロバイダー)3社に求める訴訟を起こした。

掲示板は開設から約1年2カ月が経過しているが、今(2019年2月28日現在 )も削除されておらず、Aくんに関する書き込みは約2800件にも達している。Aくんは特に悪質と判断した4件について、情報の開示を求めた。

裁判でAくんは「アプリは投稿者が分かるが、ネットの掲示板は分からない。……

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