世界の教室から 教育先進国・フィンランド 第3回 教師の裁量と資質


慶応義塾大学教授 今井むつみ

教師になるのが世界一難しい国
前回述べたように、国のガイドラインで定められた必要な知識や技能を教科横断的に習得する授業を組み立てるのは、教師にとって非常に挑戦的なことである。

まず、ガイドラインで定められた知識を頭にたたき込み、1年の全授業を通して、それをどのように内容に盛り込むかを考えなければならない。行き当たりばったりで子供の興味を引き出せればよいというものではないのである。

フィンランドでは、教師の裁量に任されている部分が非常に大きい。……

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