2030年の公立学校像 松田孝校長の証明(中)

 協働的な学びはICTがなければ実現しない――。その信念に基づき、普通の公立小学校でありながら、ICTやプログラミング教育で最先端の取り組みを進める、東京都小金井市立前原小学校の松田孝校長。第2回では、ICT教育を校内で広めるためのリーダーシップの在り方を探る。




■トリガーとしてのプログラミング

――プログラミングの授業を始めた頃、教員や保護者から抵抗はなかったのですか。

教員は知らないものを教えるとなると、途端に「ビビり」ます。プログラミングがまさにそうでした。でも、環境と条件さえ整えてしまえば、後は子供たちが勝手にやり始めるので、教員は一緒になって楽しめばいいんです。そういうマインドセットに変えない限り、教育は変わりません。
――具体的にどうやって教員の意識を変えていったのですか。

口でいくら言っても変わらないのはどの学校でも同じです。だから実際にやってみせる。前任校の東愛宕小でも、プログラミングの授業をすると、2時間も子供たちの集中が続くのです。その光景を見たら教員の意識も変わります。本校では保護者からも抵抗はありましたが、2年目くらいからは、誰からも何も言われなくなりました。子供が楽しく学ぶ姿が見られたからだと思います。

私は最終的に、教科を軸とした既存の学びを本質から変えたい。……

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