【工藤勇一×日野田直彦】さよなら、学校の前例主義(下)

前例にとらわれない大胆な発想で、公立学校の「壁」を乗り越えてきた東京都千代田区立麹町中学校の工藤勇一校長と、武蔵野女子学院中学校・高等学校(19年4月より武蔵野大学中学校・高等学校に変更)の日野田直彦校長。教育のパラダイムシフトが起きつつある今、教育界のトップランナーである2人が見据える未来の教育とは――。これからの教員が持つべき資質や能力、自身のこれからのビジョンについて語ってもらった。(司会・教育新聞編集部長 小木曽浩介)


■新しい教員研修

――今の子供たちが生きていく未来は、これまでと大きく違ってきます。予測不可能な未来を生き抜く人材を育成するために、教員が持つべき資質や能力とはどのようなものでしょうか。

工藤 多様性を受け入れ、何かと何かをつないで新たなものを創造する。これから世の中は、そうしたことができる人間でないと成功できないように変わっていくと思います。

その意味でも、まずは多様性を受け入れる力を養うことが大事です。多様な考え方や価値観をしっかりと受け入れ、そこから何かを生み出したり、課題を改善したりする。そうした「非認知スキル」を自律的に伸ばしていける子供を育てなければなりません。

とはいえ、われわれ教員がそうした「非認知スキル」を言語化した経験を持っていません。……

この記事は購読会員限定です。購読を申し込むと、続きをお読みいただけます。