海外に飛び出す人材を育てる(下)被災地のSGHとして

海外に飛び出すのに必要な力を養う、新たな取り組み――。被災体験を背景に、地域から世界に直接アクセスし、対話を通じて行動できるグローバルリーダーを育成しようとする、宮城県立気仙沼高校の取り組みを取材した。
■被災地から世界へ

宮城県気仙沼市は、2011年に起きた東日本大震災で甚大な被害を受けた地域の一つだ。その中心部に、県立気仙沼高校(小山淳校長、生徒855人)がある。05年度に鼎(かなえ)が浦高と、18年度に気仙沼西高等学校と再編統合し、現在では市内唯一の普通科高校として、地域をけん引している。

11年度にはユネスコスクールに加盟。以来、国内外からESDの推進者を招き、学校全体でESDの視点を取り入れた探究型学習を実施している。加えて16年度には、文科省「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」の指定を受け、震災を乗り越えるグローバル人材の育成を目指して研究開発をしてきた。

他のSGHと異なる特徴は「協働型学習」「震災からの復興」という二つのプログラムを実践していること。……

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