教育の情報化の「次の一手」(上)中川放送大学教授に聞く

2020年度から小学校の新学習指導要領が全面実施され、プログラミング教育がスタートするなど、教育の情報化が大きな転換期を迎えている。学校現場がこうした課題に対応するための「次の一手」について、文科省「教育の情報化に関する手引」作成検討会の委員などを務める中川一史放送大学教授に聞いた。第1回ではプログラミング教育の必修化をテーマに、「待ったなし」の状況にある現場の壁を浮き彫りにする。


■プログラミング教育の骨格を示せ
――プログラミング教育をブームに終わらせないために、必要なことは何か。

確かに、今はプログラミング教育への熱が上がりすぎている。ちょうど2000年ごろに「総合的な学習の時間」への期待が高まったのと似ている。しかし、プログラミング的思考は情報活用能力の一部にすぎず、ブーム化しているプログラミングとプログラミング教育の大事にしている部分は異なる。一過性のブームに終わらせないためにも、各学校がプログラミング教育の骨格をしっかり示す必要がある。

新学習指導要領における小学校のプログラミング教育は、コーディングを習得するのが目的ではなく、教科・領域の狙いを確実なものにするために実施するという大前提がある。

その中でプログラミング的思考や日常生活の中に組み込まれているコンピューターについてどう学ばせるのか、各学校が教科・領域横断的な視点でカリキュラム・マネジメントすることが重要だ。……