教育の情報化の「次の一手」(下) 中川放送大学教授に聞く

教育の情報化が今、大きく進化しようとしている。プログラミング教育やデジタル教科書の活用など、学校現場が対応すべき課題が山積する中、各学校や教員は「次の一手」をどう打つべきなのか。文科省の「教育の情報化に関する手引」作成検討会の委員などを務める中川一史放送大学教授に、学校への戦略的なICT導入のポイントを聞いた。


■活用、環境、スキル、制度の連動
――小学校の新学習指導要領の全面実施を前に、教育の情報化を進める際のポイントは。

キーワードは四つある。一つ目は学校でのICT活用促進、二つ目はそのための環境整備、三つ目は教員や児童生徒のスキル向上、そして四つ目は制度の問題だ。この活用、環境、スキル、制度の四つが連動して機能しない限り、教育の情報化は進まない。どれか一つが欠けても駄目で、有機的に連動しながら大きくなっていくイメージだ。

例えば、小学校のプログラミング教育が必修化され、デジタル教科書の導入が法制化されたことで、行政が「1人1台」の環境整備を進めれば、おのずと活用が進み、子供たちのICTスキルも高まる。ところが、この連動がうまくいっていない自治体では、学校側は「ICT機器がないから何もできない。活用できない」、行政側は「活用していないから整備していない」と言い、悪循環になってしまっている。

新学習指導要領では、小学校でプログラミング教育が必修化され、全国どの自治体でも対応は待ったなしの状況だ。……