~心の声、気付いてよ~ 子供に寄り添うWYSH教育(中)



いじめ防止や学力向上など、さまざまな教育効果をもたらしてきたWYSH教育。京都大学学際融合教育研究推進センターの木原雅子教授は、各学校が抱える問題に正面から向き合い、科学的根拠に基づくオーダーメードの授業を行ってきた。具体的にどのような授業が行われているのか、実際の授業例や組み立て方に迫った。




■子供が変わるきっかけを与える出張授業

――出張授業について、具体的に教えてください。

例えば、ある地方都市の小学6年生には「周りと心でつながろう」をテーマに、スマホの使用について注意喚起を促す授業を行いました。

リアルな人間同士の関わりが希薄化する中、IT機器の普及がそれに拍車をかけています。子供から大人へと変化する思春期に、機械を通した交流と対面での交流との違いを、時代比較や体験学習を通して感得させ、IT機器の適切な使い方や人間関係の大切さに気付いてもらうことを目標に据え、授業を組み立てました。

また、私が約2年間にわたって関わったある地方の中学校は、「授業が成立しない」という悩みを抱えていました。……

この記事は購読会員限定です。購読を申し込むと、続きをお読みいただけます。