校則をなくす発想の源泉 西郷孝彦校長に聞く(下)



携帯電話やタブレットを持ってきてもOK、遅刻しても大丈夫、定期テストはやめ小テストを小分けに行う――。インクルーシブ教育の考えに基づいて、校則をなくすなど新しい取り組みを進めてきた東京都世田谷区立桜丘中学校。さまざまな取り組みを行ってきた西郷孝彦校長に、発想の裏側を聞く。




保護者の反応

――校則をなくしたことについて、保護者から苦情はありませんでしたか?

特にありませんね。何しろ子供が楽しく学校に行っているからだと思います。不登校だからということで、わざわざ学区外から引っ越してきて、うちに転校してくる子もいる。小学校から不登校で全く学校に来られない子は難しいですが、半分くらいの子は来られるようになります。

うちは携帯電話を持ってきていいから、「子供が携帯を買って欲しがって困る」とか、遅刻をしてもOKなので「うちの子が朝起きない」とか、そういう声はありますが、それは家庭の問題ですよね。これを学校の問題というのは、ちょっと違うと僕は思います。

前回お話したように、今年度は定期テストを小分けにする予定ですが、それも別に苦情はありません。……

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