「えほんイレブン」で11冊 横浜市立図書館とマリノスが作成

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選手一押しの絵本

「回文を楽しめる」「味のある江戸弁」など、サッカークラブ横浜F・マリノスの選手が推薦の寸評を書いた「えほんイレブン」(小学生向け)が出来上がった。横浜市の市立図書館と同チームが力を合わせて作成した冊子(A5判、カラー16ページ)だ。絵本は、子どもの心の栄養、心の健康の元。冊子をきっかけに、読み聞かせなどに役立ててほしいと、図書館と選手は願っている。

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冊子では、図書館が毎月選んでいる「おすすめ本」の中から、小学生向けの絵本を、サッカーのチーム編成11人にちなんで11冊選定。作品ごとに、同チームの選手11人が一押しコメントを盛り込んだ。4500部発行し、12月20日まで、同市中央図書館をはじめ、同市立の各図書館で無料配布している。

冊子は、同館とマリノスが継続的に実施している共催企画の1つとして制作した。同館が毎月選定し、ホームページで告知している「おすすめ本」の中から、平成22年以降に発行された比較的新しい小学生向けの絵本から選んだ。

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中村俊輔選手、三門雄大選手などが、一押し絵本を手に写り、メッセージを送る、魅力的な絵本リストになっている。

選定絵本は、▽さかさことばでうんどうかい(西村敏雄作、福音館書店、低学年向け)▽ありがとう、チュウ先生 わたしが絵かきになったわけ(パトリシア・ポラッコ作、岩崎書店、中学年向け)▽トマス・ジェファソン本を愛し、集めた人(ジョン・オブライエン絵、バーブ・ローゼンストック文、さ・え・ら書房、高学年向け)など。

「しんた、ちょうたのすっとびかご! なぞのおおにもつ」(飯野和好作、学研教育出版、低学年向け)は、江戸一番のかご屋で働く2人が、ある夜、怪しい客に大きな荷物の運搬を頼まれたお話。この絵本に、元日本代表のMF中村俊輔選手は、「味のある江戸弁のセリフが迫力ある場面に合っています」とコメントを寄せる。

「トンネルをほる」(エドワード・ミラー絵、ライアン・アン・ハンター文、ほるぷ出版、低学年向け)は、さまざまな国や町にあるトンネルの様子や仕組みを絵と文で学べる。MF三門雄大選手は、「絵が鮮やかな色で美しい。トンネルを見るのが楽しくなりそうです」と、作品の魅力をつづっている。

「ソフィー・スコットの南極日記」(アリソン・レスター作、小峰書店、中学年向け)は、9歳のソフィーが船長のお父さんと南極の旅に出る物語。初めて見る氷山や猛吹雪との遭遇、オーロラの観測など、どきどきわくわくの30日を日記風につづった。MF藤本淳吾選手は「起承転結があり、ユーモアのある絵で、主人公の奮闘に共感できます」とすすめる。

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憧れの選手の写真とコメントにふれることで、子どもたちが読書に親しむきっかけや、親子、学校での読み聞かせなどに生かしてくれればとの願いが込められている。

冊子は、同市立小学校の学校図書館でも配布している。中央図書館では、同冊子配布コーナーと併設して、新聞資料などで見る特別展示「横浜F・マリノスの歴史」も行っている。

同教委事務局中央図書館サービス課/℡045(262)7344。