防災ラジオドラマ 地域協働のきっかけに

3月19日に開催される第6回防災コンテスト記念シンポジウムでは「e防災マップ」部門と「防災ラジオドラマ」部門で最優秀賞が決まり、表彰される。(1面に記事)

このうち「防災ラジオドラマ」は、地域の防災に関する課題や災害時に起こる可能性のある事態とその改善につながる対策のアイデアなどを発災後の時間の流れに沿って整理し、物語形式で表した作品。

過去の作品から。その具体を見ると――。

今年度の同コンテストでも特別優秀賞を受賞し、部門の最優秀賞候補となっている愛知産業大学三河高校放送部による第3回コンテスト優秀賞作品の「防災拠点 道の駅藤川宿」は、水害・土砂災害についてのドラマ。

新しくできた道の駅藤川宿で、地域の防災拠点として災害時の情報提供を行うために、高校生の視点から情報収集と情報発信の在り方を検討した内容。対策を検討していく際に、該当地域の過去の被災状況としてビデオ映像や写真などを調べ、学校の文化祭に出展。このとき、文化祭参加者を対象にした公開アンケートを実施。防災対策のアイデアを公募。こうして、地域内の防災タクシーを活用した情報収集と、県域FM局と協力した情報発信という新しい対応策を提案した。

第4回優秀賞作品「スポーツ少年少女のSAIGAI防衛隊!」は、東京都町田市の「町田市テコンドー協会」による作品。地震がテーマ。地域内には防災備蓄がない。この課題に関して、自治会長が近所の親子の協力で、地元事業所や商店などに災害時の協力支援についてアンケートを実施。その結果をもとに防災マップを作った。

大都市で地域コミュニティの存在が薄れていく中で、都市型特有のスポーツ協会の活動を通じて地域の防災活動が始まった。テコンドーの全国大会会場で防災活動を展示。参加した子どもたちから大人たちまで、スポーツをきっかけにした協力の輪を広げていった。

制作されたラジオドラマは、ラジオ放送局や校内放送、インターネットなどで公開し、防災活動に参加していない人たちの防災意識を高めている。ラジオドラマをきっかけに、市民協働に基づく防災対策の取り組みも生まれる。

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