子宮内膜症の理解度低い 女子高校生向けに出張授業

女子高校生の意識などが調査から報告された
女子高校生の意識などが調査から報告された

バイエル薬品(株)は2月19日、都内で、主に女子高校生を対象に昨年から始めた出張授業「かがやきスクール」の中間報告を行った。

発表の中で、「女性医療ネットワーク」を設立するなど、包括的な健康支援に取り組んでいる対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座の対馬ルリ子院長が、女性のライフステージとそれに対して影響を及ぼす婦人科疾患について解説した。

今年度の1学期に『かがやきスクール』を開催した実施校の受講生約2200人を対象とした受講前のアンケート結果では、月経異常や月経困難症の中に子宮内膜症などの婦人科疾患が隠れていることへの理解は、受講生全体の約15%と低かった。

また月経痛や過多月経、無月経など、思春期にも多くみられる月経異常について、病院で治療できるのを知っていた生徒は約39%にとどまっていた。

受講後のアンケート結果からは、約6割が「月経にともなうつらい症状」や「月経のため、勉強や作業の能率が下がること」を経験していたことがわかった。また婦人科疾患や月経トラブルへの理解は受講生全体の9割を超えたが、受講3カ月後には、理解度は低下していた。

その一方で、「自分自身やパートナーの体を大切にし、健康管理を心がけようと思うか」と尋ねたところ、受講3カ月後も約92%が「そう思う」と回答。

こうした調査結果から、婦人科医からの教育機会の提供によって、女性自身やパートナーの体を大切にしようという意識の高まりが維持された一方で、時間の経過とともに婦人科疾患や月経トラブルへの理解は低下していることが分かり、継続した健康教育の重要性も示唆された。

「かがやきスクール」責任者、同社マーケットアクセス本部の木戸口祐子アドボカシー部長は今後の展開について、「女性自身が望む人生設計やキャリアプランを実現するためには、女性特有の病気やライフステージの変化について正しく理解することが大切。女性の健康に関する講師派遣事業『かがやきスクール』を、次代を担う高校生が、女性の健康に関する正しい知識を身につける機会としてほしい」と話した。

同社は、女性の健康と活躍を支援する環境づくりに寄与するのを目的に、「かがやきスクール」を実施。開講2年目の今年は、5月中旬から全国の高校約30校で行う予定。

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