ユネスコ・アジア文化センターが行動報告で冊子

(公財)ユネスコ・アジア文化センターは、文科省の委託を受け、平成27年度日本/ユネスコパートナーシップ事業の一環として、さまざまな活動を行っている。このたび、質の高いユネスコスクール活動を目指して開催したワークショップと、「食」をテーマにした国際協働学習プロジェクト(ESD Foodプロジェクト)の活動内容が、それぞれ冊子にまとめられた。これらの冊子は、ユネスコスクール加盟校、加盟検討校、加盟校を管轄する教委(県ならびに市町村)、都道府県知事部局、その他関係者に送られている。

これからのユネスコスクールを考えよう
ひろがり つながり ふかまるESD推進拠点

第7回ユネスコスクール全国大会を翌日に控えた昨年12月4日、「これからのユネスコスクールを考えよう」と題したワークショップが、都内で行われた。ユネスコスクールの質的向上について考える機会となった。

当日は2部構成で実施。第1部では、イギリスから招いた、ESDおよびサステイナブル・スクールの専門家であるアン・フィンレイソン氏による基調講演とワークショップを行った。テーマは、「ESDのホールスクールアプローチについて」「サポートネットワーク構築 英国の経験から」。コーディネーターに永田佳之聖心女子大学文学部教授を迎え、参加者は内発的・自発的な発展に向けて取り組んだ。

第2部では、ユネスコスクールの教員が意見交換をした。加盟校の教員による「国内のネットワークを立ち上げ、互いに学び合おう」との提案を受け、ネットワークを介して実行していきたい内容を検討した。

このワークショップの詳細内容と併せ、ユネスコスクール事務局からの助言や提案を盛り込み、制作されている。変容を起こす学びを構想・実践する際の指南書となる。

協働学習プロジェクトをはじめよう
ーESD Food プロジェクトの実践から

「ESD Food プロジェクト」には、日本から7校、インドから5校のユネスコスクール加盟校および加盟検討校が参加。昨年9月から今年1月末まで実施した。

このプロジェクトは、食べ物を作るのを目的としていない。学習者である児童生徒が、「食」をテーマに、持続可能な社会をつくる「変化の担い手」として学びを深めていくのが狙い。

教室の中だけでなく、地域、他地域の学校、海外の学校の仲間と共に学び、行動するのが特徴の1つ。学校や地域、国の枠を超えた交流・協働を通して、児童生徒は多様な価値観を理解し、その上で意思決定をする貴重な経験を得た。

プロジェクトは、児童生徒によるワークショップ、文献・インターネット調査、地域インタビューなどから開始。その後、調査分析を経て問題を抽出し、児童生徒が自ら活動テーマを選定した。設定したテーマと向き合った児童生徒は、さまざまな活動を計画。自発的に行動した。
この充実した取り組みと、児童生徒の楽しそうな姿が詰まった報告書。国内外での学校間交流のヒントにもなる。

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