(点描 東西南北)2016年6月上旬のニュース

▽対話型授業で生徒の発言などを即デジタル化

埼玉県教委と東京大学大学発教育支援コンソーシアム推進機構(CoREF)などが、「対話型授業」の質の向上を目指して、実証研究を始める。生徒がグループで話し合い、課題を解決していく過程で、発言や手書きのメモをその場で即時にデジタル化し、授業に役立てる仕組みを開発する。

▽北海道恵庭市が小中連携を全市で推進へ

北海道恵庭市が、小中連携を全市で推進するための「恵庭市小中連携教育推進委員会」を発足させた。同推進委は、市教委と市内公立全13小・中学校で構成される。小・中学校区ごとにプロジェクトを立ち上げ、学力向上や生徒指導、児童生徒の交流を進める考えだ。同市の穂積邦彦教育長は「子どもたちのより良い教育につながれば」と強調する。

▽東京都立高校が9月入学生を募集

東京都教委が、都立高校の9月入学生徒募集について、ホームページに掲載した。海外帰国生徒・在京外国人生徒が対象。受け入れるのは、三田、竹早、日野台など8校。各校が1人から3人受け入れる。国際高校は10人募集する。出願を受け付けるのは6月30日と7月1日。選抜日は7月7日。作文と面接を日本語か英語で行う。

▽器物破損の教委職員逮捕を受け教育長が訓示

沖縄県宮古市教委の男性職員(26)が、器物損壊の容疑で現行犯逮捕された。これを受けて5月30日、同市の宮國博教育長は市役所城辺庁舎で、教委職員に向けて訓示した。器物損壊は飲酒による不祥事であり、「私たちに対する市民の目線は常に厳しい。公務員としての原点に立ち返り、襟を正して公務に取り組んでほしい」と呼び掛けた。

▽教科書追加採択の会議を公開に

栃木県宇都宮市教委は、来年度に小・中学校の特別支援学級で教科書として使用できる一般図書の追加採択について、選定などを行う2つの会議を、透明性を高めるのを目的に、「公開」とすると決めた。これまでは「冒頭のみの公開」だった。今後はさらに、段階的に改善していくとしている。7月7日に同市教育センターで開かれる同協議会は、採決を除き公開にする。

▽君が代訴訟で最高裁が都の上告退ける

卒業式での君が代斉唱時の不起立を理由に東京都が停職処分にした公立学校の元教員2人が、都に処分取り消しなどを求めた訴訟で、最高裁第3小法廷(大橋正春裁判長)は5月31日、都側の上告を退けた。これにより、2人の処分取り消しと都に慰謝料計20万円を支払うよう命じた二審東京高裁判決が確定した。

▽トイレットペーパー盗み停職6カ月

愛媛県教委は6月1日、市立小学校の男性教諭(56)を停職6カ月の懲戒処分とした。同教諭は、松山市内の商業施設から備え付けのトイレットペーパー4個を盗んだ。調べに対し、昨年末から何度か同じ行為をしたと認めた。同教諭は「自分の行為を恥ずかしく思う」と話している。

▽熊本で「心のサポート授業」開始

熊本地震の影響で、カウンセリングが必要な児童生徒が増加。これを受け県教委は6月1日「心のサポート授業」を開始。スクールカウンセラーらによる取り組み。子どもたちの自己回復力を支援する。授業を監修したのは県教委の依頼を受けた臨床心理士の冨永良喜兵庫教育大教授。東日本大震災後に岩手県内で実践したものに余震への対処法を加えた。睡眠など健康状態の確認、イライラしたときの対処などについて考え、子ども同士で共有。保護者への支援も進めていく。

▽生徒指導後の自殺問題で女性教諭を告発

広島県府中町立府中緑ケ丘中学校3年生男子(当時15)が昨年12月、万引の誤った記録に基づいて進路指導を受けた後に自殺した問題で、広島市議は6月1日、当時の担任の女性教諭を、業務上過失致死容疑で広島東署に告発した。

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