今年度「科学の甲子園」 全国大会に向け挑戦始まる

「地域での盛り上がりにも期待したい」と語った伊藤委員長(右)、神田さん(中)、久保田さん
「地域での盛り上がりにも期待したい」と語った伊藤委員長(右)、神田さん(中)、久保田さん

来年の「第6回科学の甲子園全国大会」(主催/国立研究開発法人 科学技術振興機構[JST])に向けた都道府県大会が、今秋から本格的にスタートする。このほど行われた記者説明会で、大会の開催概要が発表された。

科学の甲子園推進委員会の伊藤卓委員長(横浜国立大学名誉教授)や前回大会の優勝メンバーらが出席し、大会概要や意気込みなどを語った。

伊藤委員長は、近年の新たな傾向の1つとして、女子生徒・女子高校の参加拡大を挙げた。

都道府県大会への女子生徒のエントリーは年々増え、昨年度は約2500人で、全体の約3割。女子高校の参加も定着し、群馬県のように過去5大会中4回で女子高校が代表になっている例もある。

同委員長は、都道府県大会への企業協賛の積極的な動きや、全国大会出場者によるOB・OG会の結成にもふれ、「都道府県大会の盛り上がりや出場者によるネットワークづくりの拡大を期待したい」と述べた。

続いて、前回の全国大会で優勝した愛知県の海陽中等教育学校2年生の神田秀峰さんと久保田禮さんが、大会の成果などを語った。キャプテンを務めた神田さんは「事前公開競技の準備に力を入れ、1カ月前から練習を重ねた。目標にしていた実技競技の1つと筆記で1位を取れたのが優勝の要因。準備期間も含め、参加して楽しい大会だった」と振り返った。

優勝校は例年、アメリカの「サイエンスオリンピアド」に招待チームとして参加している。久保田さんは同大会について、「盛り上がりと規模の大きさに驚いた。実技競技は使用する材料選びなど自由度が高く、より現実社会に近い実践的内容と感じた」と語った。

同校は1年生主体のチームで初出場・初優勝を果たしており、次回は連覇の期待もかかる。2人は「アメリカで学んだことを生かし、今年度も全国大会で優勝を目指したい」と力強く話した。

この日の説明会では、中学生対象の「科学の甲子園ジュニア」の概要も発表された。こちらは主に夏休み期間中に都道府県大会を実施し、全国大会は12月2日から4日にかけて、東京都江東区で開催される。

科学の甲子園オフィシャルサイト=http://koushien.jst.go.jp/koushien/

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