日本語を学ぶ外国人年々増 日本語教師育成施設は減少

文化省がまとめた「平成27年度日本語教育の実態調査」によると、この15年ほどで、国内で日本語を学ぶ外国人の数がおよそ3倍に増加。平成27年11月1日時点で19万1753人。前年度の調査よりも10.0%増。日本語教師の数も増加しているが、日本語教師養成・研修実施機関は523機関で、前年度より6.1%、34機関減少していた。

調査は、外国人に対する日本語教育または日本語教師の養成・研修を実施している施設などを対象に実施。7465件のうち4765件から回答を得た(回答率63.8%)。

養成・研修を行っているのは、大学や短大、高専、地方公共団体や国際交流協会など。

日本語教育実施機関・施設数は2012機関。前年度の1893機関よりも6.3%、119件の増。国内の日本語教師数は3万6168人で、前年度の3万2949人よりも9.8%、3219人増加した。教師の内訳はボランティアが最も多く2万1718人で60.0%を占める。非常勤が1304人、28.5%、常勤は4146人、11.5%。いずれも前年度よりも増加している。特にボランティアは2819人の増。

日本語教師を養成・研修する施設数は523機関で、前年度の557機関から減少。日本語教師の育成に関わる教師数は3866人(同4271人)で9.5%減。

日本語学習者の国別の内訳は中国が最多で6万5130人(34.0%)、次いでベトナム3万4919人(18.2%)、ネパール1万1432人(6.0%)と続く。ベトナムは前年度の1.3倍、ネパールは1.2倍。

日本語を学ぶ外国人の数は年々増加し、日本語学習者層の拡大と多様化が進む中で、状況に適応した日本語教育の展開を模索するために、この調査は行われている。

文化庁では「生活者としての外国人」を視点とした日本語教育を支援している。今後も日本語学習環境のさらなる充実を進めていく予定。

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