新たな「教育コース」 奈良県立高に来年度から

奈良県立の平城高校と高田高校に来年度入試から、教員を目指す学びができる新たなコースが生まれる。平城高校には「教育キャリアコース」、高田高校には「教育アンビシャスコース」。

両校には、全国で初めて、公立高校に特色選抜方式による「教育コース」が設けられた実績がある。これを発展的に解消し、来年度の入学者選抜から、一般選抜によるコースとして、普通科で募集する。入学後に、希望コースが選べる。

平城高校の「教育キャリアコース」は、1年次に1クラス40人ほどで設置。入学時の「希望理由書」をもとに選考。2年次へと進級する際も同校の他コースからの転入や転出もできる。フレキシブルな学びの中で、教員への夢を育む。

高田高校の「教育アンビシャスコース」は、2年次に3コースの中から選択。コースの定員は設けず、入学後に進路希望に合わせて進める。

平城高校の場合でカリキュラムの具体像を見ると——。

小学校と中学校の各教員に必要な3つの専門科目を学ぶ。1年次に「教育入門」を週1時限、2年次に「教育体験」を週3時限、3年次に「教育創造」を週1時限。「教育体験」では、実際に小学校などに出向き、学習や活動などでアシスタント役を体験する。中学校インターンシップも選択できるよう、計画している。

団塊世代教員の大量退職、若手教員の大量採用に向けた対策として、同県では、高校生の早い時期から、教育を担う人材の芽を育てる目的で、先駆となった「教育コース」を平成18年に設置。近々、大量退職・採用のピークを過ぎる状況が予想されることから、今後の生徒の進路の幅に柔軟に対応するために、特色選抜募集を停止し、一般選抜に移行することとした。

両校とも、これまで培ってきた学習内容や形態は継承していくとしている。県立高校の実施要項は、9月ごろに発表が予定されている。

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