超大陸アメイジアが誕生 シミュレートで明らかに

2億5千万年後までに
JAMSTEC

国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)は、2億5千万年後までに、北半球を中心とした新しい超大陸「アメイジア」が形成される可能性があると発表した。地球のマントル対流についてのシミュレーションの結果、現在のユーラシア、アフリカ、オーストラリア、北アメリカが超大陸形成の中心になると分かった。

JAMSTEC地球深部ダイナミクス研究分野の吉田晶樹主任研究員は、地球の内部にあるマントルをモデルとして構築し、プレートの運動とマントル対流の相互作用について大型計算機を用いて計算した。その結果、アメイジア形成のほか、南アメリカ大陸や南極大陸は現在の位置からほぼ動かないことも分かった。日本列島はユーラシア大陸とオーストラリア大陸の間に挟まれ、アメイジアの一部になると予測された。

未来をシミュレーションする技術は、過去の大陸運動を解析する際にも役立つ。地質学的にデータが豊富な、数千万年以内の変化が対象となる。アメイジア形成について用いたシミュレーション手法を応用することで、大陸内部の力の及ぼし方などについて推定でき、地震発生のメカニズムの理解が進むという。

マントル対流をシミュレーションすることにより、地球の気候変動や海洋での変化などを取り扱う大気海洋科学にも利益が生まれると考えられている。さらに今後、微生物酵素などといった生命科学分野との共同研究も計画されている。

「アメイジア」は、90年代初頭に、この超大陸形成説を提唱した、カナダ地質調査所(当時)のポール・ホフマン博士による「アメリカ」大陸と「アジア」をつなげた造語に由来する。

YouTubeでアメイジアが形成されるまでの動画を見られる(https://www.youtube.com/watch?feature=player-embedded&v=Cc5BxDrC4gw)。

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