日本ESD学会設立へ 実践と研究の両面目指し準備会

s20160829_06日本ESD学会が設立へ——。ESDの実践的研究と理論研究の交流によるESDの深化、発展(実践をベースにした研究と実践への還元)に資するのを目指す日本ESD学会の設立に向けた第3回設立準備会が8月15日、立教大学で、多くの関係者を集めて開催された。来年4月の設立を目指している。

設立の背景については、「さまざまな自然災害や気候変動、続発するテロや紛争など、これまで以上に競争社会から共生社会への変革の必要性が感じられ、ESDによる持続可能な社会の担い手の育成が求められている。そこで実践者と研究者が対等の立場で切磋琢磨する学会の設立が急務であると考え、『日本ESD学会(仮称)』の設立を準備してきた」と準備会の配布資料で説明されている。

会の冒頭、呼びかけ人を代表して、立教大学の阿部治教授は、「学会の設立は、難しいと思っていた。いろいろな意見があるが、なるべく多くの意見をいれて、幅の広いESDを実践と研究の両面で進めていく。未来を展望していきたい」と述べた。

これまでの経過については、奈良教育大学の長友恒人名誉教授が報告。「国際理解教育学会の設立には20年かかった。呼びかけ人には、学校教育関係が多い。設立趣意書、会則が大事で、その原案を呼びかけ人が作っていく」とした。

従来の学会のように大学関係者だけではなく、学校現場の関係者、教育行政関係者などESDに関心をもつ幅広い関係者に参加してもらうのを目指している。

具体的な活動としては、▽研究大会・実践研究交流の開催▽研究誌・ニュースレターの発行▽国際交流と情報交換▽政策立案・提言▽共同研究・社会展開・実践支援及び研修を予定している。

9月には趣意書などを作成し、来年4月に設立総会を開催する予定だ。

主な呼びかけ人は——。

▽浅井孝司(沖縄科学技術大学院大学)▽阿部治(立教大学教授)▽岩本渉(千葉大学、IRCI所長)▽及川幸彦(ESD円卓会議議長)▽加藤久雄(奈良教育大学長)▽木曽功(元ユネスコ特命全権大使)▽木邑優子(有限会社グレイスアカデミーESD事業部、元環境省でESD世界会議担当)▽工藤由貴子(横浜国立大学教授、元文部科学省)▽小金澤孝昭(宮城教育大学教授)▽小澤紀美子(東京学芸大学名誉教授)▽佐藤真久(東京都市大学教授)▽柴尾智子(ACCUシニアアドバイザー)▽重政子(ESD—J代表)▽鈴木克徳(金沢大学教授)▽関礼子(立教大学教授)▽多田孝志(目白大学名誉教授)▽棚橋乾(多摩市立連光寺小学校長)▽手島利夫(東京都江東区立八名川小学校長)▽中澤静男(奈良教育大学准教授)▽永田佳之(聖心女子大学教授)▽長友恒人(奈良教育大学名誉教授)▽福井昌平(イベント学会副会長)▽見上一幸(宮城教育大学長)▽安田昌則(福岡県大牟田市教育長)▽米田伸次(日本ユネスコ協会連盟理事)

問い合わせは奈良教育大学(中澤)/TEL0742(27)9269。FAX0742(27)9269。Eメール=nakazawa@nara-edu.ac.jp

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