国際科学オリンピック 今年を皮切りに6大会が日本開催

エトキ=日本の高校生が活躍した

今年の国際科学オリンピック(7教科)は、7月から8月にかけて、世界各国で開催された。日本代表の高校生31人は、金11個を含む30個のメダルを獲得する活躍を見せた。その報告会がさきごろ行われた。今年を皮切りに、以降の6大会が日本で開催される予定だ。

国際科学技術コンテスト支援事業推進委員会の上田泰己委員(東大大学院教授)は、科学オリンピックへの参加について「科学オリンピックと科学研究は、国際性や若い力が重要との点で共通性がある。世界中の仲間と出会える場としても、参加する意義は大きい」と話した。

一方、「科学オリンピックには一定の答えがあるが、科学研究ではそうではない。科学オリンピックには金銀銅があるが、科学研究では科学者同士の競争が人類の知の発展という長期的な視点では協力関係になる」と両者の違いにふれた。

出席した代表生徒たちに対しては、「科学の原点は身近な疑問。一生をかけて追究できる疑問に出会い、その向こう側にある真実に目を向けてほしい」と呼びかけた。

次いで地学オリンピック日本委員会の久田健一郎理事長(筑波大教授)が、日本で行われた第10回国際地学オリンピック日本大会について話した。同大会は8月20日から27日まで三重県で開催された。筆記と実技で成績を競ったほか、伊勢神宮や三重県総合博物館などの文化遺産、科学関連施設の見学などを通じて交流を深めた。

久田氏は「自然豊かな三重県を舞台に、世界各国の高校生が学ぶ貴重な機会。大会開催を日本の地学教育の底上げにつなげたい」と語った。

今年の国際地学オリンピックを皮切りに、2018年・情報(茨城)、20年・生物学(長崎)、21年・化学、22年・物理、23年・数学と、6つの国際大会が続けて日本で開催される。高校生はもちろん、科学に興味を持つ小・中学生にとっても、世界の舞台に挑戦する大きなチャンスになりそうだ。

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